【院内抄読会】院内抄読会の進め方紹介
当院はベッド数500以上で、常勤勤務薬剤師50人以上とそこそこ大きい病院ですがアカデミックな文化があまりないです。
なので、日頃から英語の論文を読む人はあまりおらず、ガイドラインやメーカーからの情報が拠り所となることが多いです。
そんな環境のなか、なるべく論文を読んだことのない人でも気軽に参加してもらえるようJJCLIPを参考にしながら症例シナリオを用意しています。
また、なるべく幅広い分野で使用する薬にフォーカスして論文を選択しています。
以下抄読会の進め方です。
みなさまのご参考になれば幸いです。
【抄読会の1週間ほど前まで】
・症例シナリオを用意し、文献を提示する。(症例シナリオの例は他記事を参照)
・当日までに参加者にはアブストラクトに簡単に目を通してきてもらう。
【抄読会当日】・・・JJCLIPで使用している論文を読むためのワークシート使用
・簡単に背景を説明
→薬剤Aと薬剤Bの薬理学的な違いなど
→一般的にどのように使い分けられていることが多いかなど
・参加者にPICOをたててもらう(5分くらい)
・文献をプロジェクターで映してPICOの確認
・患者背景や結果を表や図で確認
・批判的吟味のためのポイントをみんなで確認
→そのつどわからない用語は説明(ITT解析、PROBE法など)
・臨床にどう活用するかディスカッション
【終了後】
・論文のPICOや確認点をまとめ、不参加の人でも振り返りができるように共有(wordファイルなどにまとめ、共有フォルダに入れておく)