【RCT】薬剤師の介入は再入院やER受診を減らしますか?
【背景】
院内の抄読会で使用する予定があるので読んでみた。
薬剤部のモチベーションアップにつながればよい内容。
参考文献:Effect of an In-Hospital Multifaceted Clinical Pharmacist Intervention on the Risk of Readmission A Randomized Clinical Trial
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=29379953
PMID: 29379953
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研究デザイン:ランダム化比較試験
論文の内容 P:急性期病棟に入院した18歳以上で5剤以上の薬剤を使用している患者1499人(1873人が招待され、1499人が実際に組み入れられた)
I:積極的介入(薬剤レビュー、3回の動機付け面接、プライマリケア医・薬局・施設と共同したフォロー)
I:基本的介入(薬剤レビュー)
C:薬剤師介入なし
O:30日または180日以内の再入院と180日以内の救急外来受診
【確認ポイント】
・Primary Outcomeは明確になっているか → 明確である
・真のアウトカムかどうか → 真のアウトカム?
・適切なランダム化がされているか → されている
・盲検化されているか → されている
・無作為化されている → されている
・解析方法は → ITT解析されている
・患者背景 → 下記図を参照
【患者背景】
(本文から引用)JAMA Intern Med. 2018 Mar 1;178(3):375-382
【結果】
(本文から引用)JAMA Intern Med. 2018 Mar 1;178(3):375-382
【まとめ・感想】
年齢は72歳くらい、入院時の内服数は約10種類とのことで、実際にもこれくらいの患者さんは多い気がします。
基本的介入群ではどれも減らしていませんが、積極的介入群では複合アウトカム、30日以内の再入院や180日以内の再入院も少ないという結果。
やはり薬剤師は何回もベッドサイドに足を運んで、積極的にかかわらないとダメということですね。
病院薬剤師ってついカルテ上のデータのみで考えて患者さんに会いに行くことを嫌がる人が多い気がします。
自分が出来ているかは微妙ですがいつまでもこういった基本的なことを忘れずに業務にあたりたいと思いました。
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