【RCT】フェブキソスタットは腎機能低下を抑制できますか?【FEATHER study】
【背景】
高尿酸血症は腎機能低下に寄与する説があるが、いまいちしっかりとしたエビデンスはなく仮説の域を出ていない。FEATHER studyの結果を読んでみる。
参考文献:Febuxostat Therapy for Patients With Stage 3 CKD and Asymptomatic Hyperuricemia: A Randomized Trial
https://www.ajkd.org/article/S0272-6386(18)30834-5/fulltext
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研究デザイン:RCT(ランダム化比較試験)
論文の内容
P:20歳以上で7.0-10.0mg/dlの高尿酸血症かつCKDstage3の患者
I:フェブキソスタット10-40mg
C:プラセボ
O:eGFRの変化
※除外基準:コントロール不良のDM(HbA1c8.4%以上)、160/100以上の高血圧、AST/ALTが施設基準の2倍以上、12週間以内のクレアチニン50%以上の変動、ネフローゼ、透析、腎移植など。他の尿酸降下薬の使用、アザチオプリンなどの使用、妊娠など。
【確認ポイント】
・Primary Outcomeは明確か →明確である
・真のアウトカムかどうか →真のアウトカム?でよいかな
・適切なランダム化がされているか →されている
・盲検化されているか →二重盲検されている
・無作為化されている →されている
・解析方法は →ITT解析されている
・追跡期間 →108週間
・追跡率 →99%
・患者背景 →下記図を参照
・スポンサー →帝人ファーマ
【患者背景】
(Am J Kidney Dis. 2018 Aug 31 pii: S0272-6386(18)30834-5より引用)
【結果】
(Am J Kidney Dis. 2018 Aug 31 pii: S0272-6386(18)30834-5より引用)
●eGFR slopeのサブ解析
(Am J Kidney Dis. 2018 Aug 31 pii: S0272-6386(18)30834-5より引用)
●血圧変化
(Am J Kidney Dis. 2018 Aug 31 pii: S0272-6386(18)30834-5より引用)
●痛風発作
The incidence of gouty arthritis was significantly lower (P = 0.007) in the febuxostat group (0.91%) than in the placebo group (5.86%)
●副作用
(Am J Kidney Dis. 2018 Aug 31 pii: S0272-6386(18)30834-5より引用)
【まとめ・感想】
タンパク尿がない患者や血清クレアチニンが中央値より低い患者では有意差がでているものの、個人的にはあまり効果があるようには見えない。
全体としては有意差なしなので、ある限られた集団にはある程度の効果が得られる可能性はあるのかもしれない。
腎臓には詳しくないので腎専門の先生の解釈を聞いてみたいところ。
血圧に関しては誤差の範囲のような気が。。。
痛風発作はしっかり減ってる。
CARESではアロプリノールに比べて全死亡などは増える傾向が見られたが、FEATHERではプラセボにくらべて有害事象は特に増えている印象はない。
むー・・・いろいろよくわからない。
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